ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)はパスワードや暗号鍵を 可能な限りすべての組み合わせで試行することで認証を突破する攻撃です。 「力任せ(Brute Force)」という名前の通り、技術的な脆弱性ではなく 計算リソースによって突破を試みます。 コンピュータの高速化とクラウドの普及により、かつては安全とされていたパスワードも 短時間で解読されるリスクが高まっています。
ブルートフォース攻撃の対象は多岐にわたります。 Webサービスのログイン・SSH・RDP・データベース・暗号化ファイルなど、 パスワードや鍵で保護されたあらゆるシステムが標的になります。
現代のGPUを使ったパスワードクラックツール(Hashcatなど)は、 1秒間に数十億回のパスワード試行が可能です。 以下はMD5ハッシュを解読する場合の目安です(2024年時点、高性能GPU使用)。
※ 使用するハッシュアルゴリズム・GPU性能・パスワードの複雑さにより大きく変わります
以下のツールはペネトレーションテストや自分のシステムの強度確認に使われますが、 不正アクセスへの使用は違法です。
ブルートフォース攻撃は古典的ながら現在も最も多く使われる攻撃手法の一つです。 特にクレデンシャルスタッフィングは他社の漏洩データを悪用するため、 自分のシステムに脆弱性がなくても被害に遭う可能性があります。 長くて複雑なパスワードの使用・多要素認証・パスワードの使い回し禁止の3つを 徹底することで大部分の攻撃を防ぐことができます。